ここから本文です。
カナダGP フリー走行
2006年6月23日
フリー走行1回目
ラルフ・シューマッハ 12番手 1分20秒861 6周
ヤルノ・トゥルーリ 17番手 1分24秒029 7周
フリー走行2回目
ラルフ・シューマッハ 16番手 1分18秒614 23周
ヤルノ・トゥルーリ 19番手 1分18秒868 17周

第8戦イギリスGPを終えたF1グランプリは、戦いの舞台をヨーロッパからアメリカ大陸へと移し、北米ラウンドへと入った。その緒戦、カナダGPが6月23日にモントリオール近郊のサーキット・ジル・ビルヌーブで開催された。
今年のカナダGP初日は曇り空。フリー走行1回目は気温19℃、路面温度23℃と例年に比べてかなり涼しいコンディションでスタートした。ふだんレースが行われていない市街地サーキットであるサーキット・ジル・ビルヌーブは、路面がスリッピーなため、午前中はコースアウトするドライバーが目立ったが、パナソニック・トヨタ・レーシングのベテラン2人は慎重なドライブでラルフ・シューマッハが6周、ヤルノ・トゥルーリも7周を走り、午後のフリー走行へと向かった。
路面コンディションが改善されたフリー走行2回目。セットアップを調整していった2人は、2種類のスペックのタイヤを比較するため、セッション終盤にそれぞれ異なるタイヤを履いてロングランを開始した。R・シューマッハは順調に9周を走り込んでデータを収集できたが、トゥルーリはロングラン2周目でギアボックストラブルに見舞われてしまい、そのままセッションを終了してしまった。ただし、トゥルーリの冷静な対処でクルマにダメージを与えることなく、ピットに帰還しており、土曜日の走行には心配はない見込みだ。
なお、フリー走行初日は午前の1回目に1分16秒390をマークした第3ドライバーのロバート・クビカ(BMWザウバー)が総合でもトップに立っている。
カナダGP 公式予選
2006年6月24日
フリー走行 3回目
ヤルノ・トゥルーリ 17番手 1分17秒503 24周
ラルフ・シューマッハ 19番手 1分18秒212 18周
公式予選
ヤルノ・トゥルーリ 4番手 1分16秒455 29周
ラルフ・シューマッハ 14番手 最終ピリオド走行せず 12周

2日目のカナダGPは、前日までの曇り空から一転、青空が広がる暑い一日となった。午前中のフリー走行3回目でパナソニック・トヨタ・レーシングの2人は、金曜日のフリー走行のデータを元に、それぞれ午後の予選、そして日曜日の決勝レースに履くスペックのタイヤに合わせたセットアップに集中。予選とレースに備えて、ニュータイヤをあえて投入せず、ユーズドタイヤで周回を重ねていた。
午前中のフリー走行で、グリップ不足に悩んだ2人は、午後の予選に向けてセッティングを変更。通常より1時間早い午後1時からスタートする公式予選に備えた。ところが、午後に入って気温はさらに上昇。午後1時には気温は24℃に達し、路面温度も38℃と、午前中に比べてさらに暑いコンディションの中で予選はスタートした。
第1ピリオドは2台そろって通過したラルフ・シューマッハとヤルノ・トゥルーリだが、第2ピリオドは1分15秒台に13人が入る混戦となり、R・シューマッハは100分の7秒差で最終ピリオドへ進出することができなかった。
これでトゥルーリ1人だけとなったパナソニック・トヨタ・レーシングだが、そのトゥルーリが最終ピリオドでブリヂストン勢トップとなる1分15秒968をマーク。チームにとっても今シーズン最高位となる予選4番手を獲得し、日曜日のレースは2列目からスタートする。
なお、予選はフェルナンド・アロンソ(ルノー)が、5戦連続今季5回目、通算14回目のポールポジションを獲得。タイムは1分14秒942だった。
カナダGP 決勝
2006年6月25日
決勝
ヤルノ・トゥルーリ 6位
ラルフ・シューマッハ 58周リタイア

前日と同様、晴天に恵まれたモントリオール。絶好のレース日和となった日曜日のジル・ビルヌーブ・サーキットには11万9000人が詰めかけ、決勝レースを迎えた。
気温24℃、路面温度38℃の中、スタートが切られた第9戦カナダGP。今季予選最高位の4番手を獲得したパナソニック・トヨタ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは、2列目から好ダッシュを決め、4番手のポジションをキープして1コーナーを通過していった。しかし、レースは2周目にトゥルーリの直後を走行していたニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)とファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン)の接触事故により、セーフティカーが出動する。
レースは4周目に再開されると、7周目に3番手を走行していたジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)にスタート時のフライングによるドライブスルー・ペナルティが課せられ、トゥルーリは労せずして3番手に浮上するのだった。その後、4番手に浮上していたミハエル・シューマッハ(フェラーリ)とバトルを演じた後、25周目に1回目のピットインを行う。
上位陣が1回目のピットストップを終えた段階で、M・シューマッハとフィジケラにかわされたトゥルーリの順位は5番手となってしまう。さらに2度目のピットインの際にフェラーリのフェリペ・マッサと2台のBMWザウバーにかわされ、8番手に後退。今シーズンここまで不運が続いてポイントをなかなか獲得できなかったトゥルーリにとっては、今回のカナダGPも厳しくタフな戦いとなるかに思えた。
それでも、この日のトゥルーリはそんな不運を寄せ付けないエネルギッシュな走りを披露。残り10周となったところで、地元カナダのジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)がクラッシュし、2度目のセーフティカーが導入されるという荒れた展開となる中、トゥルーリは70周のレースを6位で完走。今シーズン初入賞を果たすとともに、チームメートのラルフ・シューマッハがリタイアする中、チームに貴重なコンストラクターズポイント3点をプレゼント。コンストラクターズ選手権でパナソニック・トヨタ・レーシングを6位に浮上させたのである。
なお、レースはポールポジションからスタートしたフェルナンド・アロンソ(ルノー)がポール・トゥ・フィニッシュでスペインGPから4連勝、今季6勝目、通算14勝目をあげている。