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Rd.09 イギリスGP

  • Diary by 尾張正博
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イギリスGP フリー走行

2007年7月6日

フリー走行1回目
ラルフ・シューマッハ 9番手 1分22秒878 21周
ヤルノ・トゥルーリ 11番手 1分23秒030 26周

フリー走行2回目
ラルフ・シューマッハ 3番手 1分21秒381 34周
ヤルノ・トゥルーリ 5番手 1分21秒467 35周

全17戦で争われる07年のF1世界選手権。そのちょうど折り返し点となる第9戦イギリスGPが、シルバーストーン・サーキットで開始された。

初日のイギリスGPは曇り空と時折、小雨が降る典型的なブリティッシュ・ウェザーの一日となった。午前10時から始まったフリー走行1回目は、西から強い風が吹く、肌寒いコンディション。セッションスタート時の気温は15℃、路面温度も19℃と、ほかのグランプリに比べ低温でのセッション開始となった。しかし、2週間前に同じシルバーストーンで行われた合同テストで、初日と2日目にトップタイムを叩き出し、好調な走りを披露していたパナソニック・トヨタ・レーシングは、ラルフ・シューマッハが9番手、ヤルノ・トゥルーリも11番手と滑りやすいコースコンディションの中、無難なスタートを見せる。

午後のフリー走行2回目でも、トラブルに見舞われることなく、順調にプログラムを消化していったR・シューマッハとトゥルーリ。終わってみれば、R・シューマッハが3番手、トゥルーリも5番手と、伝統のグランプリであるイギリスGPでトップ5に2台がそろって入る好調な出足を披露。とはいえ、ベストタイムを記録したのが、小雨に見舞われる前のニュータイヤを履いてのパフォーマンスラン(燃料を軽くしてのアタック)だったこともあり、「ライバル勢との正確な比較は、土曜日になるまでわからないので、油断はできない」(新居章年テクニカルコーディネーション担当ディレクター)と、慎重な姿勢を崩さなかった。

なお、フリー走行初日は午後の2回目に1分20秒639をマークしたキミ・ライコネン(フェラーリ)が総合でトップに立っている。

イギリスGP 公式予選

2007年7月7日

フリー走行3回目
ラルフ・シューマッハ 6番手 1分20秒770 21周
ヤルノ・トゥルーリ 17番手 1分21秒321 18周

公式予選
ラルフ・シューマッハ 6番手 1分20秒516 23周
ヤルノ・トゥルーリ 10番手 1分21秒240 24周

典型的なブリティッシュウェザーで開幕したイギリスGPは2日目の土曜日に入り、一転、青空が広がるさわやかな朝を迎えた。そのさわやかな風を受け、2台のパナソニック・トヨタ・レーシングのドライバーは、シルバーストーンで今季最高の予選を展開した。

前日のフリー走行で3番手と5番手のタイムをマークし、順調に初日を終えていた2人は、2日目もノートラブルで予選とレースへ向けてのセットアップを進めていった。初日からTF107に好感触を得ていたラルフ・シューマッハは、フリー走行3回目で6番手を獲得。一方のヤルノ・トゥルーリはアタックラップでミスしたこともあり、17番手でセッションを終えたが、第1セクターではR・シューマッハを上回るスピードを披露するなど、手応えをつかんで午後の予選に臨んだ。

第1ピリオドを6番手と13番手で2台そろって通過したパナソニック・トヨタ・レーシングの2人の走りは、第2ピリオドに入ってさらに加速。R・シューマッハが1分19秒860で5番手に食い込むと、トゥルーリも1分20秒133の9番手で、2台そろって最終ピリオドに駒を進めた。

そして最終ピリオドでも2人はミスのないアタックを披露し、R・シューマッハが今季自己最高位となる6番手を獲得。トゥルーリも10番手で終え、日曜日のレースは第2戦マレーシアGP以来、2台そろってトップ10からスタートする。

なお、予選はルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、通算3回目のポールポジションを獲得。タイムは1分19秒997だった。

イギリスGP 決勝

2007年7月8日

決勝
ラルフ・シューマッハ 22周リタイア
ヤルノ・トゥルーリ 43周リタイア

前日と同様、晴天に恵まれたシルバーストーン。第1回F1選手権が開催されたこの伝統あるサーキットに、日曜日は満員となる8万5000人の観客が詰めかけ、イギリスGP決勝レースが開催された。

気温20℃、路面温度31℃というコンディションの中、フォーメーションラップのスタートが切られた第9戦イギリスGP。しかし、1周のウォームアップ走行を終えて、スタートする直前に、フェリペ・マッサ(フェラーリ)がエンジンをストールさせたために、スタートはやり直し。これで60周で行われる予定だったレースは、1周減算されて59周となり、再び行われたフォーメーションラップ後にあらためてスタートが切られた。

第4戦スペインGPでヤルノ・トゥルーリが獲得した今季予選最高位と同じ6番手からスタートしたパナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハ。しかし、走行ラインではないイン側からのスタートが影響したのか、R・シューマッハの加速は鈍く、ルノー勢2台とニック・ハイドフェルト(BMWザウバー)にポジションを譲り、1周目で8番手に後退する。

それでもR・シューマッハは前を走るルノー勢やBMWザウバー勢と同等のペースでポイント圏内を追走。自身カナダGP以来、今季3度目の入賞に向けて順調に周回を重ね、16周目に1回目のピットストップを行う。ここでハードからソフトにタイヤを交換したR・シューマッハはその後もペースを維持し、前を走るルノーのヘイキ・コバライネンと1回目のピットストップを遅めにしてまだピットインしないスコット・スピード(トロ・ロッソ)を追いかける。

ところが、R・シューマッハにとってレースの第2スティント中の22周目に、緊急ピットイン。原因は左フロントタイヤに違和感を感じたためだった。ピットインしてメカニックが左フロントを確認すると、ホイールナットにトラブルを抱えていることが判明。その原因が特定できなかったため、安全性を優先してチームはここでリタイアを決断する。

これでトゥルーリ1台だけとなったパナソニック・トヨタ・レーシングだが、トゥルーリはタイヤのグリップ不足に悩み、2回目のピットストップを予定よりも早く行う。それまでと異なるソフトタイヤを装着し、フロントノーズも交換する。しかし、それでも改善が見られなかったため、チームはR・シューマッハに起きたトラブルのことも考慮して、トゥルーリをリタイアさせることにした。こうして2台そろってのポイント獲得が期待されたレースで、2台リタイアに終わった。

なお、レースはキミ・ライコネン(フェラーリ)がフランスGPから2連勝、今季3勝目、通算12勝目を挙げている。