富士と鈴鹿
2007年9月8日
イタリアGP初日、金曜日のセッションが終わって、定例の囲み取材に向かおうとプレスルームを出ようとするボクを、ある外国人ジャーナリストが呼び止めた。
「サトウにスズカが復帰することに関するコメントを聞いてほしい」というのである。セッションの囲み取材で聞くには、ちょっと唐突すぎる質問だなと思い、「ちょっと無理かも……」と返答すると、そのジャーナリストは「今夜、スズカの社長がやってきて、バーニーと会うらしい。そして09年から日本GPをスズカで再開することに関する契約書にサインするらしいから、そのニュースを配信するのに合わせて、サトウのコメントを取っておきたいんだ」と言うではないか。
なにやら、これは重要だなと思い、「よっしゃ、なんとか聞いてきてあげるよ」と囲み会見へ。みんなの質問が一通り終わったところで、「鈴鹿が復活しそうですが、どう思いますか」と佐藤琢磨選手に尋ねると、「まだ、富士での日本GPが始まっていないので、いまは富士で行われる日本GPを楽しみにしたい。でも、いつか復活すると信じていたので、本当ならもちろんうれしい」と、答えてくれた。
囲み会見が終わると、仕事仲間の何人かが近寄ってきた。「尾張さん、さっき『鈴鹿が復活するとか、なんとか』って琢磨に聞いていたけど、それ本当?」。ボクは正直に事のいきさつを話すと、「そうなんだ、そりゃスクープだ」って、みんな目を丸くしていた。それくらい、現場でも今回の決定は寝耳に水というか、急展開の出来事だった。
土曜日の朝10時、正式にそのことが発表され(写真右)、鈴鹿サーキットを所有するモビリティランドの土橋哲社長が会見を行った(写真左)ので、そのあとパナソニック・トヨタ・レーシングの山科忠チーム代表にも感想をうかがった。
「現在、私はTMGの会長でもありますが、トヨタ自動車の役員でもあります。もちろん、日本GPの開催に関してはトヨタ自動車ではなく、富士スピードウェイとの契約ですから、私はこの件に関してコメントする資格はありませんが、個人的には『東の富士』、『西の鈴鹿』と、東西で日本GPを開催するということは、日本のモータースポーツ全体のことの考えれば、良い判断だったと思います。特に日本のF1を去年まで支えてきた鈴鹿の人たちには感謝しているし、復活することになって良かったと思います」
次回、GP Diaryは9月9日に更新の予定です。
お楽しみに。
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