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Rd.03 バーレーンGP

  • Diary by 尾張正博
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予選セッティング

2008年4月5日

予選後にクルマのセットアップを変更することができた時代。予選には軽いタンクで一発速いタイムを計測するための、「予選セッティング」と呼ばれる専用のセッティングがあった。しかし、予選後パルクフェルメにクルマを保管するようになった現代のF1では、予選セッティングで予選を走るクルマは事実上、姿を消した。

では、いったいどんなセッティングで予選のタイムアタックをしているのかというと、それはレースセッティングである。セッティングを変更できないという理由だけなら、予選セッティングでタイムアタックを行い、そのセッティングでレースを戦うという方法もあるかもしれない。

しかし、レースのほうが長丁場であるため、たとえ予選でいいポジションを獲得しても、レースではすぐにポジションを明け渡す可能性が高い。特に昨年からは2種類のタイヤをレースで最低1回ずつ装着しなくてはならなくなった。このため、燃料を多く搭載した状態で安定して走ることができるレースセッティングに、どのチームも金曜日から集中するようになったわけだ。

それでは、「燃料を多く搭載した状態で安定して走ることができる」セッティングとは、どのようなセッティングかというと、リアが安定していることである。タイヤのグリップが大きかったかつては、ニュータイヤでの一発の速さを武器に3ストップ、時には4ストップも可能で、予選用セッティングで速いクルマでも、レースで戦うことはできた。

しかし、ワンメイクになってグリップ力が2割落ちた現在のタイヤ。2ストップが主流となったいまは、グリップがかつてほど高くないタイヤを、上手に使うことが求められている。さらに2種類のタイヤを装着しなければならなくなったため、比較的パフォーマンスが低いほうのタイヤを履いた状態でも、クルマを安定させなければならない。そのため、現代のF1はセットアップだけでなく、クルマの開発においても、よりリアタイヤにやさしいクルマづくりが求められるようになった。

ところが、予選で一発速く走るために理想的なセットアップとは、フロントの回頭性がいいクルマである。ということは、現在のF1ドライバーたちは、予選向きではないセッティングでタイムアタックをしているということができる。逆説的にいえば、予選で速いクルマが、そのままレースでもリアが安定してロングランで速いクルマとは限らないのである。

特にバーレーン・インターナショナル・サーキットはリアタイヤに厳しいサーキット。予選とは異なる結果が待っていても、不思議はない。

次回、GP Diaryは4月6日に更新の予定です。
お楽しみに。

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