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疑念
2008年5月9日
スペインGPのレースで気になったことがあったのだが、ヤルノ・トゥルーリを誤ってピットインさせたことに質問が集中したため、あいにく聞きそびれしまった。イスタンブールのパドックで新居章年テクニカルコーディネーション担当ディレクターを見かけたので、忘れないうちにさっそくうかがった。
ボクがスペインGPのレースで疑問に思ったことは、2つあった。ひとつはヤルノが2回目のピットストップで静止時間11.2秒かかったことである。映像がなかったため、実際何が起きたのかわからなかったが、新居章年DTCによれば、「ホイールナットの脱着に手間取った」ということだ。
2つめの疑問は、デビッド・クルサード(レッドブル)と接触してピットインしてきたティモ・グロックのピットストップ作業である。フロントウイングを損傷してピットインしてきたティモ。映像では、交換したノーズ&フロントウイングはそれまで装着していたものとは異なるスペックだったように見えた。
パナソニック・トヨタ・レーシングはスペインGPに新しいノーズ&フロントウイングを持ち込んでいたが、セッティングがまとまらなかったために、使い慣れた従来型に戻して予選と決勝レースを戦っていた。ところが、最後にティモに装着させたものは、メインフラップが大きく湾曲し、車載カメラの搭載位置を兼ねたカナードの取り付け位置が変更された新しいパッケージだった。
「その理由は、本来使用しようと思っていた新パッケージを各ドライバーにつき3個用意し、従来型は2つ、合計5個ずつをスペインGPに持ち込んでいたから」だという。ティモはスタート直後の1コーナーで他車と接触してフロントウイングにダメージを負っていたため、1回目のピットストップ時にフロントウイングを交換している。従来型は2つしかなかったため、フロントウイングを交換しようと3回目のピットストップに入ってきたとき、メカニックは新しいウイングを取り出したというわけだ。
しかし、ガレージにはもうひとつヤルノの従来型のフロントウイングが残っていたはずだ。1回目のピットストップでティモが従来型のフロントウイングを1つ使用した段階で、ピットは残っているヤルノの従来型フロントウイングのカーナンバーを、「11」と「12」のどちらにも対応できる態勢を採るべきではなかったか。
どちらも、結果的には順位に関わるような事態には陥らなかった。しかし1000分の1秒を争うF1の世界では、小さなミスも時として、大きな代償を払うケースがある。自戒してもらいたい。
次回、GP Diaryは5月10日に更新の予定です。
お楽しみに。
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KFC03355さん|2008年5月11日14時59分
少し尾張さんの意見と異なります。これは結果論かもしれませんが...
もし私がティモの担当エンジニアだったら(今回そうであったように)間違いなく新型ノーズに付け替えさせています。と云いますのは、既にこの時点でティモの入賞はほぼ不可能な状況でした。ならば、テスト制限の厳しい近年、まだ熟成途中の新パーツは少しでもマイレージを稼いでデータを収集しておきたいですから。たとえ1回目の接触で車の状態が完全でなかったとしても。