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Rd.05 トルコGP

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自然現象

2008年5月10日

「ここは去年GP2でレースをしているので、特に新しい発見はなかったんですが、コースを散歩していたら奇妙なシミがあったので、それが不思議でした」

そんな話を中嶋一貴(ウイリアムズ)選手から聞いたので、その足で木曜日の夕方、さっそくコースを散歩することにした。するとホームストレート上から無数のシミがあるではないか。金属の錆が流れ出たような色をしているけれど、アスファルトの中に金属らしきものはない。

爆竹のようなものが外から投げ入れられて、その焼けこげの跡のようにも見える。しかしそのシミでできた模様は、5kmにわたって、ある一定の方向へなびく形で無数に残っており、人為的なものとは考えられない。かといって上空から何かが飛んできてできた跡かというと、コーナーによっては、シミの模様が突然反対方向になびいている。例えばヒョウなどの異物が降ってきたという説では、辻褄が合わなくなる。

そこで毎グランプリ、木曜日にサーキットをチェックしている新居章年テクニカルコーディネーション担当ディレクターに、その正体を尋ねてみた。すると、新居DTCは興味深い分析をしてくれた。

「おそらく、アスファルトの中に入っているある物体が雨などの自然現象によって化学反応を起こして溶かされ、アスファルトの表面から流れ出たものではないでしょうか」

シミがある部分をよく見ると、確かに小さな穴が開いていた。ボクはそれを外圧によって削られてできた穴だと思って「爆竹説」を唱えたのだ。しかし溶けて穴ができて、その後雨で流されたのであれば、コーナーのカント(傾斜)によってシミの模様が変わっていることも説明が付く。自分の目でコースをチェックしている新居DTCならではの鋭い分析である。

ブリヂストンの浜島裕英MS・MCタイヤ開発本部長もよくコースの下見をしており、話の節々に下見をしていないとわからないような事象の鋭い分析が、よく出てくる。

「イスタンブールは起伏があるコースなので、丘の上に出たときに風の影響を受けやすいんです。さらにその方向が一定ではない。ホームストレート上では旗の向きが変わっていなくても、丘の上では風向きが変わっているなんていうことはよくあります。私も去年下見したとき、3コーナーへ向かう壁のような上り坂でバテてしまい、丘の上で休んでいたら、気持ちのいい風があちこちから吹いてくるんでビックリしました」

予選第2セッションで、なぜか突然タイムが伸び悩むという症状に見舞われたヤルノ・トゥルーリは、予選後にこう分析していた。

「たぶん、コース上の風によって何か奇妙なことが起きたのかもしれない」

彼もきっと、コースを下見したとき、イスタンブールの自然を肌で感じていたひとりなのかもしれない。

次回、GP Diaryは5月11日に更新の予定です。
お楽しみに。

コメント

cubic-mさん|2008年5月11日11時45分

Q2のタイムアタックで早々と姿を消したティモ。
なるほど、マシントラブルだったのか。
データを見る限り、随分とヤルノと接近していたのにもったいない。
決勝は期待したい。

ヤルノのQ3のタイムアタックは、少々早かったのではと思う。
上位チームで、タイムを出してきたのは全部Q3後半。
その辺でアタックすると、どうなっていたのかと思った。

yuyuさん|2008年5月12日14時15分

同じようなシミは何処にでもありますよ。金属の錆のようですがミミズが熱いアスファルトの上で蒸発するとそのような形になります。

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