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Rd.07 カナダGP

  • Diary by 尾張正博
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カナダGP フリー走行

2008年6月6日

フリー走行 1回目
ティモ・グロック 13番手 1分19秒346 28周 
ヤルノ・トゥルーリ 14番手 1分19秒568 31周

フリー走行 2回目
ヤルノ・トゥルーリ 10番手 1分17秒068 46周
ティモ・グロック 15番手 1分17秒549 31周 

全18戦で行われるF1グランプリも前戦モナコGPで3分の1の6戦を終え、いよいよ中盤戦に突入。第7戦カナダGPが6月6日、モントリオール郊外のサーキット・ジル・ビルヌーブで開幕した。

昨年までアメリカGPと連戦で行われてきたカナダGP。昨年限りでアメリカGPが休止されたため、今年は北米大陸で唯一開催されるF1グランプリとなり、サーキットには初日から多くのファンが詰めかけた。しかし初日は、セッション開始直前まで小雨が降るあいにくの空模様。フリー走行1回目は気温17℃、路面温度17℃と昨年に比べてかなり涼しいコンディションでスタートした。

昨年のカナダGPでヤルノ・トゥルーリがフリー走行中に縁石を乗り越えた際、アップライトが壊れるというアクシデントに見舞われたパナソニック・トヨタ・レーシング。その苦い教訓を生かして、今シーズンのTF108には万全の対策を施した設計のアップライトを採用し、カナダGPに乗り込んできた。そして、午前中のフリー走行ではトゥルーリが20人のドライバーの中でもっとも多い31周を走行。ティモ・グロックもトゥルーリに次ぐ28周をこなして、信頼性に問題がないことを確認していた。

午後のフリー走行はトゥルーリが10番手となるタイムをマークした一方で、グロックがコンクリートウォールに接触してコース上にクルマを止めてしまうという対照的なセッションとなった。しかし、グロックにケガはなく、クルマにも大きなダメージはなかったため、2日目以降の巻き返しを期待したい。

なお、フリー走行初日は午後の2回目に1分15秒752をマークしたルイス・ハミルトン(マクラーレン)が総合でもトップに立っている。

カナダGP 公式予選

2008年6月7日

フリー走行 3回目
ヤルノ・トゥルーリ 6番手 1分16秒946 20周
ティモ・グロック 15番手 1分17秒557 20周 

公式予選
ティモ・グロック 11番手 1分18秒031 19周 
ヤルノ・トゥルーリ 14番手 1分18秒327 16周

2日目を迎えたカナダGPは朝方、にわか雨に見舞われたものの、前日までの曇天から青空が広がり、初夏のモントリオールらしい陽気となった。しかし、コース上は時折風速7m/秒以上の強い西風が吹く荒れたコンディションとなり、その風はこの日のパナソニック・トヨタ・レーシングの2人にとって追い風とはならなかった。

例年通り土曜日と日曜日のスケジュールが通常より1時間早くスタートするカナダGP。フリー走行3回目も午前10時からスタートした。トラブルフリーで順調に走行を重ねていったトヨタの2人。1時間の練習走行を終えてヤルノ・トゥルーリが6番手、ティモ・グロックはトゥルーリからコンマ6秒遅れの15番手で、午後の予選へ向かった。

気温27℃、路面温度42℃でスタートしたカナダGP公式予選。第1セッションの開始と同時にコースインしたグロックは、3回のタイムアタックを行い1分18秒321を記録。2回のタイムアタックで1分18秒039をマークしたトゥルーリとともに、開幕戦から7戦連続で2人そろって第2セッションへ進出した。

しかし、第2セッションに入ると路面コンディションが悪化。アスファルトの表面が剥がれ出した路面に足元をすくわれる2人。タイムアタックを重ねるごとにタイムが落ち込むという症状に見舞われ、最終セッションへの進出を果たせず。グロックは11番手、トゥルーリは14番グリッドからレースに挑む。

なお、予選はルイス・ハミルトン(マクラーレン)が今季2度目、通算8回目のポールポジションを獲得。タイムは1分17秒886だった。

カナダGP 決勝

2008年6月8日

決勝
ティモ・グロック 4位 
ヤルノ・トゥルーリ 6位

前日の予選でパナソニック・トヨタ・レーシングに吹いた逆風は、日曜日の午後は追い風となって、モントリオールをさわやかに吹き抜けた。

前日同様、晴天が広がる絶好のレース日和となったジル・ビルヌーブ・サーキット。会場には昨年より1万6000人多い、12万1000人の観客が詰めかけ、午後1時に決勝レースが開始された。

気温30℃、路面温度38℃というコンディションでスタートした決勝レース。パナソニック・トヨタ・レーシングの2人はティモ・グロックが11番手から、ヤルノ・トゥルーリは14番手からスタートを切った。スタート直後のポジション争いでトゥルーリが13番手にポジションアップした一方、グロックは14番手に後退。しかし、これは1ストップ作戦を敷いて燃料が重かったためで、この戦略がこのあとを功を奏していくのである。

14周目にエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がクラッシュして、3周後の17周目にセーフティカーが出動。ピットレーンかオープンとなった19周目に上位陣が一斉にピットインする中、トヨタの2台はコース上にとどまる。そしてトゥルーリが6番手、グロックも7番手からレースを再開する。

その後、セーフティカーラン中にピットインしなかったほかのライバル勢がピットインしていく中、37周目にトップに立ったトゥルーリ。さらにそのトゥルーリがピットストップへ向かうと、39周目から先頭に立ったのがグロックだった。

42周目にピットインしたグロックは、トゥルーリの前でコースに復帰。2人はその後、2ストップ勢が相次いでピットへ向かった53周目に5番手と6番手にポジションを上げ、レース終盤を迎える。59周目に4番手を走行していたルーベンス・バリチェロ(ホンダ)がコースオフした際に2台そろって1つずつポジションアップ。

残り3周となった68周目の2コーナー。ラインを外したグロックに詰まる形となって、一瞬行き場を失ったトゥルーリの背後にフェリペ・マッサ(フェラーリ)が迫る。トゥルーリはオーバーテイクされたものの、荒れたカナダGPで2台そろってポイントフィニッシュ。チームにとって、今季初のダブル入賞は、グロックにとって、トヨタでの初ポイントでもあった。

なお、レースは2番手からスタートしたロバート・クビカ(BMWザウバー)が、ポーランド人F1ドライバーとして初優勝を飾るとともに、BMWザウバーにも初の栄冠をもたらした。 

また、ピットアウト時に赤信号待ちをしていたキミ・ライコネン(フェラーリ)に追突したルイス・ハミルトン(マクラーレン)と、そのハミルトンに追突したニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)に対して、レース後、レース審議委員会は「次戦フランスGPでの予選順位からの10番手降格」というペナルティを下している。