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Rd.11 ハンガリーGP

  • Diary by 尾張正博
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過度な入力

2008年7月31日

7月28日、パナソニック・トヨタ・レーシングから一枚の声明が出された。ドイツGPで発生したティモ・グロックの事故についてである。声明によれば、事故の直接の原因は、リアのトラックロッドが破損し、本来固定されていなければならない右側のアップライトがコントロール不能となったためだった。

では、なぜティモのトラックロッドは破損したのだろうか。パーツの寿命だったのでは、という問いかけに対しては、新居章年テクニカルコーディネーション担当ディレクターが即座に否定した。

「われわれのトラックロッドの寿命はきちんとメンテナンスしていれば、シーズンの半分ぐらいは使えます。ドイツGPで使用していたティモのトラックロッドは、距離的にはその半分も使用していません」

では、パーツそのものに欠陥があったのか。これはヤルノ・トゥルーリのトラックロッドに同じトラブルが発生していないことから考えにくい。現在のF1の品質はかなり高いレベルで均一化されているし、もしティモのトラックロッドだけが、何らかの原因で不良品だったとしても、それはファクトリー内の品質検査でチェックされればわかったはずである。

それでは原因は何だったのか。調査によれば、原因はイギリスGP決勝レースでの走行にあったという。確かにイギリスGPのレースでティモはスピンを喫したり、コースアウトをするなど、サスペンションにかなり負荷がかかる走行をしていた。それがティモのトラックロッドに過度な入力を与えていたというのである。そして、レース後の検査ではそのダメージはチェックできず、最終的にドイツGPのレースで、ティモが最終コーナーで再び縁石を越えたときに、限界値を超えたのではないだろうかというのが、調査の結果だった。

この結果を受けて、チームはファクトリーでの検査体制ほ強化し、同じ事故を発生させないことを誓って、声明文は締めくくられている。

成田からドイツ経由でハンガリーへ向かう途中、フランクフルトの空港でティモと同じ便になった。笑ってあいさつしてくれたティモ。同じ事故が繰り返されないことを祈る。

次回は8月1日に更新の予定です。
お楽しみに。

コメント

cubic-mさん|2008年8月1日19時2分

ティモはハンガリーで表彰台に立てる。
と半分本気で思っていたりする。

まりのさん|2008年8月1日23時54分

多くのF1ファンもきっと同じ思いだと思いますが、私もあのような大クラッシュは二度とごめんだし、命にかかわるかもしれないような事態を招くようなことが繰り返されないことを祈るばかりです。
今回ティモは無事で何よりだったけど、もし万が一…と思うと想像するだけでぞっとします。
チームのみなさん、ドライバーの安全のためにも今一度お願いしますね!

スパイラルの問題さん|2008年8月2日00時55分

<負のスパイラル>
半年使える強度がある→無駄→マシンに競争力がない
半年使える強度がある→まだまだ使える→大事なところで折れる
<正のスパイラル>
レースで戦える強度を狙う→最適→マシンに競争力がある
レースで戦える強度を狙う→品質管理に心血をそそぐ→安全

大量生産方式じゃ通用しないよ!

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