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Rd.11 ハンガリーGP

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シャークフィン

2008年8月1日

10チーム中、7チームが採用している空力アイテムがある。それは「シャークフィン型」と呼ばれるエンジンカウルだ。前戦ドイツGPでは4チームが使用していたシャークフィン型のエンジンカウル。今回のハンガリーGPでは一挙に3チームが新たに採用。その中のひとつが、パナソニック・トヨタ・レーシングである。

じつはパナソニック・トヨタ・レーシングは、前戦ドイツGPでシャークフィン型のエンジンカウルを採用しようと、その1週間前の合同テストで走らせていた。そして実際、7月18日から始まったドイツGPに持ち込んでもいたのだ。しかし、フリー走行1回目のインスタレーションラップで問題が発覚。やむなく、実戦投入を見送ったのである。

F1カーの中で高い位置にあるインダクションポッドと同じ位置で、後方に伸ばされたシャークフィン型のエンジンカウル。上に持ち上げられた分だけ重心も高くなるので、当然その部分は軽くしたい。しかし、あまりに軽く作ってしまったため、ドイツGPでは剛性不足となったのである。そこでチームは2週間後のハンガリーGPに備えて、剛性を確保した新しいカウルを製作。まずハンガリーGP初日午前中のフリー走行1回目でティモ・グロックが着用。一時、いきなり2番手となるタイムをマークして、幸先のいいデビューを果たす。

セッション終盤に通常モデルに戻し、2種類の空力パッケージを比較したティモ。新しいパッケージで叩き出したタイムを、通常パッケージで更新することはなかった。

そのため、午後のフリー走行2回目ではティモだけでなく、ヤルノ・トゥルーリも新パッケージで走行を開始。2台そろって安定したタイムを刻むのであった。

ところが、興味深いのは、このシャークフィン型のエンジンカウルの効果がはっきりとわからないことだ。新居章年テクニカルコーディネーション担当ディレクターによれば、シャークフィン型のエンジンカウルで風洞実験を行った際、データ上に特にメリットと言えるような数値はでなかったという。しかし、いざコース上を走らせると、ドライバーは空力が安定するというメリットを体感できるらしい。

見た目が良くないシャークフィン型のエンジンカウルは、「あんなものは早く禁止にすべき」という声がある。確かに見た目にはお世辞にもカッコイイとは言えない。しかし、すべてがデータで管理されている現代のF1界で、エンジニアが見つけることができない部分がまだ存在し、ドライバーだけが体感できるパーツがシャークフィン型のエンジンカウルだとしたら、それは大切にしたいパーツだとボクは思う。

次回は8月2日に更新の予定です。
お楽しみに。

コメント

次は***でしょさん|2008年8月2日9時14分

だれかのまねをしたパーツをつけて
なぜいいのかすらわからない
次にチームがやりたいことも想像がつくが
結果にも想像がついてしまう
次は像耳ウィングでしょ
来年のマシンのノーズには穴があけてあるのは
言うまでもない

奥が深いねさん|2008年8月2日11時41分

何がドライバーにメッセージを伝えているのでしょうか。空気の重さかな。

へちょりさん|2008年8月2日13時38分

私はこの新しいアプローチは良い事だと思います。

経験の浅いトヨタでは、勢い「データ優先」で決定を行う事が多くなるでしょう。
それが行き過ぎると失敗を産む事は、去年のTF107を見れば明らかです。
そして今年のトヨタはその失敗から学び、確実に進歩をしました。
それは単純にリザルトで示された結果だけの物では無く、今年の車の開発方向を
見れば、その違いがよく分かります。

しかしながら、まだまだトヨタ・チームでは分からない事の方が多いのですから、
他チームの良い所はどんどん取り入れて、そしてそこから分からない事を学ぶ
べきだと思います。
シャークフィンについても、ルノーでは風洞でその効果を確認した、という報道も
ありますし、元々エイドリアン・ニューウェイが持ち込んだエアロパーツであるという
事を考えれば、論理的考察やそれに基づく確認方法が存在するはずです。

「他は自分たちよりこれだけ進んでるんだ」という、謙虚な姿勢が大事です。
自信は己の内側を支えるものであり、己の未熟さを隠す虚勢であってはなりません。
トヨタにはどんどん学び、そしてどんどんと進歩して行って貰いたいと思います。

まてぃあすさん|2008年8月2日14時18分

シャークフィンはええから早くジャークダンパー使った方がええんやない?
もしかしてまだ開発出来てないんか?
空力も大事やけどメカニカルグリップの向上をしていかんとただでさえタイヤの使い方下手なんやから・・。

KNGHT2000さん|2008年8月2日14時27分

「風洞実験上の数値に変化はあるけど、ドライバーには変化が感じられない」
っていう声も聞きますね。
こういう一筋縄ではいかない不思議な領域が突き詰めるまで突き詰めた感のある今のF1で発生するというのはなんだか面白いです。

冷静にさん|2008年8月3日00時19分

昨シーズン、コーナー入口におけるフロントのグリップを改善するために、先端をかなり低くした長いノーズに変更をしたが、これは逆に学ばれたりしているし、上位チームで、他チームに学んで積極的に取り入れることをしていないチームなどない、と思う。

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