ハンガリーGP フリー走行
2008年8月1日
フリー走行 1回目
ティモ・グロック 6番手 1分21秒931 22周
ヤルノ・トゥルーリ 10番手 1分22秒457 25周
フリー走行 2回目
ヤルノ・トゥルーリ 9番手 1分21秒505 42周
ティモ・グロック 11番手 1分21秒662 39周

F1グランプリは8月に入り、真夏の恒例のグランプリ、ハンガリーGPを迎えた。ハンガリーGPの舞台は首都ブダペストからクルマで30分ほどの郊外にあるハンガロリンク・サーキット。狭く曲がりくねったコースは「ガードレールのないモナコ」と言われ、クルマのダウンフォース(地面に押しつける力)が重要になってくる。
そのため、パナソニック・トヨタ・レーシングはモナコGP以来となるハイダウンフォース仕様の特別な空力パッケージを投入。午前中のフリー走行から精力的な走り込みが行われた。
気温26℃、路面温度30℃というコンディションで始まった午前中のフリー走行。新しい空力パッケージをトライしたティモ・グロックが6番手のタイムを記録する。一方、従来のハンガロリンク仕様の空力パッケージで走行を重ねたヤルノ・トゥルーリも10番手に食い込み、2台そろってトップ10内のタイムをマーク。順調なスタートを切った。
午前中と同じようなコンディションとなった午後のフリー走行では、トゥルーリも新しい空力パッケージを装着。2台のパナソニック・トヨタ・レーシング・ドライバーは、予定していたプログラムを順調に消化していく。そしてトゥルーリが9番手、グロックも11番手と、手応えをつかみながら初日を終えた。
なおフリー走行初日は、午後のセッションで1分20秒554をマークしたルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、総合トップに立っている。
ハンガリーGP 公式予選
2008年8月2日
フリー走行 3回目
ティモ・グロック 3番手 1分20秒623 21周
ヤルノ・トゥルーリ 14番手 1分21秒601 18周
公式予選
ティモ・グロック 5番手 1分21秒326 24周
ヤルノ・トゥルーリ 9番手 1分21秒767 20周

第11戦ハンガリーGPは2日目に入り、一気に気温が上昇。公式予選は気温30℃以上の猛暑の中で行われたが、パナソニック・トヨタ・レーシングの2人はその暑さを跳ね飛ばす走りで、スタンドのファンを熱くした。
予選前の最後の調整が行われるフリー走行3回目で3番手のタイムをマークして好調な仕上がりを見せていたティモ・グロック。その勢いは午後に入っても衰えることはなかった。
気温28℃、路面温度35℃でスタートしたハンガリーGP公式予選。第1セッションの1回目のアタックでいきなり1分20秒258をマークしてトップに立ったグロックは、2回目のアタックではさらに自己ベストを更新。1分19秒台に突入するタイムを叩き出して、余裕で第2セッション進出を決める。
一方チームメートのヤルノ・トゥルーリも2回目のアタックで1分19秒942をマーク。2台揃ってマクラーレン勢とフェラーリ勢の間に割って入るスピードを披露して、第2セッションへと向かう。
そして第2セッションでも2人は、1分19秒台をコンスタントに叩き出す快走を見せる。グロックが2番手で第3セッションへの切符を手にすると、トゥルーリもコンマ2秒遅れの5番手に滑り込むのだった。
迎えた第3セッションでは、第2セッションまでと同じようなアタックができず、グロックが5番手、トゥルーリも9番手とやや失速。しかし表彰台を獲得したフランスGP以来、予選で2台そろってトップ10内を確保したパナソニック・トヨタ・レーシング。走行ラインとなる奇数列からのスタートダッシュを決め、再び表彰台を目指してほしい。
なお、予選はルイス・ハミルトン(マクラーレン)が今季4度目通算10度目のポールポジションを獲得。タイムは1分20秒899だった。
ハンガリーGP 決勝
2008年8月3日
決勝
ティモ・グロック 2位
ヤルノ・トゥルーリ 7位

レース開始直前の路面温度は46℃。第11戦ハンガリーGPはヨーロッパラウンド後半戦に入ってからもっとも暑いコンディションとなった。しかし、パナソニック・トヨタ・レーシングはその暑さにも負けない熱いレースを、日曜日にスタンドを埋め尽くした10万6000人のファンの前で展開してくれた。
前日の予選で、やや不本意なアタックに終わって5番手からスタートを切ったティモ・グロックは、失ったポジションを取り戻そうと、スタートで好ダッシュを決め、1コーナーまでにロバート・クビカ(BMWザウバー)をかわして、早くも4番手へと浮上。9番手からのスタートとなったヤルノ・トゥルーリはスタートで出遅れたものの、1周目のポジション争いで前を走るネルソン・ピケ(ルノー)をオーバーテイクしてスタート順位をキープ。2台そろってポイント獲得へ向けて、順調なスタートを切るのだった。
その後、3番手のヘイキ・コバライネン(マクラーレン)と遜色のないペースで周回を重ねたグロックは、20周目に約4秒差で1回目のピットイン。しかし、ここでグロックの給油リグのノズルが開かないというトラブルが発生して、チームは準備していた第2給油リグと交替して、給油作業を行う。約6秒の時間を失ったものの、タイムロスを最小限にとどめ、4番手のポジションをキープしてコースに復帰した。
給油リグのトラブルで約4秒だったコバライネンとの差は8秒に広がったが、第2スティントに入ってもグロックのペースは衰えることなく、徐々にコバライネンとの差を縮めていく。そして41周目に2番手を走行していたルイス・ハミルトン(マクラーレン)がパンクに見舞われ、緊急ピットイン。これでグロックは表彰台圏内となる3番手へとポジションアップするのである。
ところが、2回目のピットストップでスーパーソフトにタイヤ交換したグロックは、「ムービング」と呼ばれるリアタイヤに不安定感を抱える症状に見舞われ、思うようなペースで走行できなくなってしまう。そのため、4番手のキミ・ライコネン(フェラーリ)に終盤に入ると1秒以内まで迫られる。ところが、残り3周となったとこで、突然トップを走行していたフェリペ・マッサ(フェラーリ)がトラブルでストップ。これで2番手に繰り上がったグロックは、フェラーリの追撃を振り切ってF1で初めて表彰台に上がるのだった。
チームメートのトゥルーリも常にポイント圏内を走行する力強い走りを披露して7位完走。第7戦カナダGPの4-6位以来、今シーズン2度目のダブル入賞を果たすのだった。
なお、レースはヘイキ・コバライネン(マクラーレン)が初優勝を飾っている。