ヨーロッパGP フリー走行
2008年8月22日
フリー走行 1回目
ヤルノ・トゥルーリ 12番手 1分41秒930 27周
ティモ・グロック 14番手 1分42秒036 27周
フリー走行 2回目
ティモ・グロック 7番手 1分39秒967 32周
ヤルノ・トゥルーリ 15番手 1分40秒877 32周

ティモ・グロックが2位表彰台を獲得したハンガリーGPから18日の時が過ぎ、再びエキゾーストノートが帰ってきた。第12戦ヨーロッパGPの舞台は、スペイン西部の港町バレンシア。会場は昨年アメリカズカップが開催されたヨットハーバー周辺の一般道を改修した市街地コースである。
約1カ月前に完成したばかりのバレンシア・ストリート・サーキットをF1ドライバーが走るのは、今回が初めて。そのため午前中のセッション開始と同時に、多くのクルマがコースインしていく。前戦ハンガリーGPでダブル入賞を果たしたパナソニック・トヨタ・レーシングの2人も、フリー走行1回目から精力的に周回。完成したばかりのバレンシア・ストリート・サーキットで、トラブルなく、順調にプログラムをこなしていった。
気温30℃、路面温度44℃でスタートした午後のフリー走行でも、2台はタイヤの比較を中心に、ダウンフォースレベルを細かく調整しながらセットアップを進めていき、グロックは7番手、ヤルノ・トゥルーリは15番手で初日を終えた。
「2人の結果が異なっていたのは、このコースが低速コーナーが多い反面、バックストレートが長いので、ダウンフォース量の設定が難しかったため。今日は2台で異なる空力パッケージを試した結果であって、心配はしていません」という新居章年テクニカルコーディネーション担当ディレクターは、「予選では問題なく2台そろってトップ10に入ってくれるはず」と抱負を語っていた。
なお、フリー走行初日は午後の2回目で1分39秒477をマークしたキミ・ライコネン(フェラーリ)が総合トップに立っている。
ヨーロッパGP 公式予選
2008年8月23日
フリー走行 3回目
ティモ・グロック 16番手 1分39秒919 22周
ヤルノ・トゥルーリ 20番手 タイム計測せず 2周
公式予選
ヤルノ・トゥルーリ 7番手 1分40秒309 21周
ティモ・グロック 13番手 1分38秒499 14周

第12戦ヨーロッパGP2日目は、前日までの蒸し暑さとは打って変わって、上空を雲が覆う涼しい天候となった。
金曜日の夜に雷雨が降ったバレンシア。前日のフリー走行で路面に付着したタイヤラバーが洗い流され、2日目の土曜日はやや滑りやすいコンディションでセッションがスタートした。
金曜日のフリー走行で15番手に終わり、セッティングを変更したヤルノ・トゥルーリにとって、このセッションは予選に向けてセッティングの確認を行う重要な時間となるはずだった。ところが、ギアボックスにオイルを供給するポンプにトラブルが発生。そのためトゥルーリの走行はわずか2周にとどまり、計測タイムがないまま、初コースであるバレンシア・ストリート・サーキットの予選に臨むこととなった。
しかし、ベテランのトゥルーリは周囲の不安を自らの走りで打ち消す。気温26℃、路面温度32℃でスタートしたヨーロッパGP公式予選。第1セッションの3回目のアタックで初めてスーパーソフトを装着したトゥルーリは、目を見張るようなスーパーラップを刻むのだった。ヨーロッパGPで初めて1分37秒台に突入する1分37秒948をマークしたトゥルーリは、トップで第2セッションへ進出する。
トゥルーリは第2セッションでも4番手に入り、第3セッションで7番手を獲得。走行ライン側となる奇数列を確保して、日曜日のレースに臨むこととなった。
一方、チームメートのティモ・グロックは、フリー走行までの好調な走りを予選第2セッションで披露できず、まさかの13番手に終わった。
なお、予選はフェリペ・マッサ(フェラーリ)がトップタイムをマークして、今季4度目通算18度目のポールポジションを獲得。タイムは1分38秒989だった。
ヨーロッパGP 決勝
2008年8月24日
決勝
ヤルノ・トゥルーリ 5位
ティモ・グロック 7位

バレンシアで開催される初めてF1、第12戦ヨーロッパGPがいよいよ3日目のレースデーを迎えた。日曜日のバレンシアは3日間でもっとも暑い一日となり、決勝レースは気温31℃、路面温度44℃というコンディションの中、午後2時にスタートが切られた。
スタート直後のポジション争いに注目が集まる中、前日の予選で7番手を獲得していたヤルノ・トゥルーリはしっかりと順位をキープ。一方、予選で本来の走りができずに13番手からのスタートとなったティモ・グロックも、スタート直後に3つ順位を上げてトップ10内で1周目のコントロールラインを通過していった。
オーバーテイクが難しいバレンシア・ストリート・サーキット。1周目のコントロールラインを各ドライバーが通過していくと、ポジションは落ち着き、膠着状態となる。しかし、ここからパナソニック・トヨタ・レーシングは素晴らしいピットストップ戦略と作業によって、ポジションを上げていくのだった。
まずセバスチャン・フェッテル(トロ・ロッソ)の後方の7番手を走行していたトゥルーリ。1秒差以内でフェッテルを追っていたトゥルーリは、フェッテルが17周目にピットインすると、ここから1分40秒台前半のタイムを連発して、19周目にピットイン。メカニックのピット作業も迅速に行われ、静止時間8.8秒でコースに復帰したトゥルーリは、フェッテルを逆転することに成功するのである。
一方、10番手を走行をしていたグロックは1ストップ作戦が可能な燃料を搭載して、2ストップ勢が1回目のピットストップを終えた段階で5番手まで順位を上げ、30周目にピットイン。メカニックも静止時間10.8秒でグロックをコースに送り出す。これで一時9番手に順位を下げたグロックだが、2ストップ勢が2回目のピットストップを終えると8番手を確保。さらに上位陣にトラブルが発生したドライバーがいたため、7番手を獲得。5番手のトゥルーリとともに、2戦連続で2台そろって入賞を果たすのだった。
6点を加算したパナソニック・トヨタ・レーシングはコンストラクターズ選手権で5位のルノーに10点差をつけ、4位を堅持。好調をキープして、終盤戦へと向かう。
なお、レースはポールポジションからスタートしたフェリペ・マッサ(フェラーリ)がポール・トゥ・フィニッシュを飾り、今季4勝目をあげている。