ブラジルGP フリー走行
2008年10月31日
フリー走行 1回目
ティモ・グロック 10番手 1分13秒466 33周
ヤルノ・トゥルーリ 11番手 1分13秒600 24周
フリー走行 2回目
ヤルノ・トゥルーリ 3番手 1分12秒435 44周
ティモ・グロック 14番手 1分13秒041 39周

全18戦で争われてきた08年のF1世界選手権も、いよいよ残すところあと1戦。その最終戦である第18戦ブラジルGPが、サンパウロ郊外のインテルラゴス・サーキットで10月31日にスタートした。
初日のインテルラゴスは朝方に雨が降ったこともあり、気温16℃という肌寒いコンディションでセッションが開始された。途中、小雨が訪れたものの、ウエットタイヤに履き替えるほどの雨量には達することなく、フリー走行1回目は全車ドライタイヤを装着しての走行となった。
前日、体調を崩したため、予定を変更してホテルで休養をとっていたヤルノ・トゥルーリ。チームドクターの懸命の処置もあって、金曜日には元気な姿でサーキットに戻ってきた。そして、快調だったのはトゥルーリの体調だけではなかった。トゥルーリが操るTF108は午前中のフリー走行からバランスが良く、午後のフリー走行では一時トップタイムをマークする素晴らしい走りを披露するのである。最終的にフェルナンド・アロンソ(ルノー)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)に次ぐ3番手に終わったものの、新居章年テクニカルコーディネーション担当ディレクターも「予選はぜひ2台そろってトップ5に入れたい」と手応えをつかんで初日を終えている。
一方、04年以来、4年ぶりのインテルラゴスでの走行となったティモ・グロックは、ブレーキングでの安定性に苦しみ初日14番手に終わった。しかし、初日は2人が異なるセッティングで走行していたので、2日目は問題なく、タイムを上げてくるものと考えられる。
なお、フリー走行初日は午後の2回目に1分12秒296をマークしたフェルナンド・アロンソ(ルノー)がトップに立っている。
ブラジルGP 公式予選
2008年11月1日
フリー走行 3回目
ヤルノ・トゥルーリ 10番手 1分12秒457 19周
ティモ・グロック 13番手 1分12秒712 22周
公式予選
ヤルノ・トゥルーリ 2番手 1分12秒737 15周
ティモ・グロック 10番手 1分14秒230 24周

第8戦フランスGPで、06年以来の表彰台を獲得したパナソニック・トヨタ・レーシング。最終戦となった第18戦ブラジルGPの公式予選では、2年ぶりに表彰台に上がった今シーズンを締めくくるに相応しい走りを披露した。
午後の予選に向けて、エアロダイナミクスの調整を行っていたパナソニック・トヨタ・レーシング。ヤルノ・トゥルーリが10番手、ティモ・グロックが13番手というポジションで午前中のフリー走行3回目を終え、手応えをつかんで午後の予選に向かった。
気温22℃、路面温度38℃と、前日の予報よりも暑いコンディションの中でスタートした第1セッション。1回目のアタックでトゥルーリが2番手のタイムをマークすると、第2セッションと第3セッションに向けてタイヤを温存するため、早くもアタックを終了するのである。そして、この積極的な作戦がその後、大きな収穫へとつながる。
第1セッションの2回目のアタックで5番手タイムをマークしたチームメートのティモ・グロックとともに、第2セッションに進出したトゥルーリは、2回目のアタックで風の影響を受けて10番手に終わる。しかし第2セッション2回目のアタックで再び5番手のタイムをマークしたグロックとともに、日本GP以来2戦ぶり、今シーズン7回目となる、2台そろっての第3セッション進出に成功する。
そして、その第3セッションの1回目のアタックで、トゥルーリは2番手タイムをマーク。さらに2回目のアタックでも自己ベストを更新して、2番手を死守。05年フランスGP以来、3年4カ月ぶりにフロントロウを獲得するのである。一方チームメートのグロックは、トゥルーリと異なる戦略を敷いたため10番手に終わったが、日曜日は降水確率50~70%が予想されており、レースではフロントロウからスタートするトゥルーリ同様、十分上位を狙える戦略で、最終戦のスタートを待つ。
なお、予選はフェリペ・マッサ(フェラーリ)が今季6回目、通算15回目のポールポジションを獲得。タイムは1分12秒368だった。
ブラジルGP 決勝
2008年11月2日
決勝
ティモ・グロック 6位
ヤルノ・トゥルーリ 8位

最終戦ブラジルGPも、いよいよ最後日の日曜日を迎えた。前日の予選で3年ぶりのフロントロウを獲得したヤルノ・トゥルーリとパナソニック・トヨタ・レーシング。10番手からスタートするティモ・グロックとともに、2台そろってポイントを獲得してシーズンを締めくくるには絶好の位置から、最終戦ブラジルGP決勝はスタートすることとなった。
日曜日のインテルラゴスは3日間でもっとも暖かく、レース直前の気温は30℃、路面温度も33℃というコンディション。ところが、通常より1時間遅い午後3時のフォーメーションラップのスタート3分前になって、突然サーキットににわか雨が降り始める。そのためフォーメーションラップのスタートは延期され、10分後にスタートすることとなった。
雨はほとんど上がったものの、路面がウエットコンディションのままだったため、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台はほかのライバル勢同様、スタンダードウエット(浅溝)タイヤを装着して、スタートを切る。2番手からスタートしたトゥルーリはポジションをキープ。グロックは1つポジションを上げて1コーナーを通過。その後、路面が急激に乾きだしたため、グロックは8周目にピットインしてドライタイヤにスイッチ。2番手を走行していたトゥルーリは、上位陣でもっとも遅い11周目にピットインするが、ここでキミ・ライコネン(フェラーリ)に先を越されてしまう。さらに13周目の1コーナーでオーバーランして、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)にもオーバーテイクされ、直後の2コーナーでスピン。チームメートのグロックとセバスチャン・ブルデー(トロ・ロッソ)にも抜かれて9番手に転落する。
一方、間一髪でスピンしたトゥルーリをかわして7番手に浮上したグロックは、19周目にジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア)をパスして6番手へ。さらにセバスチャン・フェッテル(トロ・ロッソ)がピットインする間に5番手までポジションアップ。36周目に2度目のピットストップを済ませる。トゥルーリも粘り強い走りで49周目に8番手に入り、7番手のグロックとともに2台そろって入賞圏内でチェッカーフラッグを目指していた。
ところが残り7周となったところで、再び雨が落ち始める。ライバル勢が全員もう一度ピットインしてウエットタイヤに履き替えるころ、トヨタの2人はドライタイヤでコース上にとどまる決断を下す。この作戦が功を奏して、グロックは1つポジションを上げて6位でフィニッシュ。トゥルーリは最終ラップにウエットタイヤに履いたヘイキ・コバライネン(マクラーレン)にかわされたものの、8番手はキープ。今シーズン4回目のダブル入賞で08年シーズンを締めくくった。
なお、レースはフェリペ・マッサ(フェラーリ)がポール・トゥ・フィニッシュし、今季6勝目、通算11勝目をあげた。しかしルイス・ハミルトン(マクラーレン)が5位でフィニッシュしたため、ハミルトンが1点差でドライバーズチャンピオンに輝いた。